医療事務のお仕事では先輩から臨機応変に、と言われます。
わからないうちはその臨機応変もどうやったらいいのか、それすらわかりません。

そこはやっぱりこの言葉に尽きます。
「習うより慣れろ」

医療事務資格の勉強をした人も、慣れないうちは大変です。
職場のやり方を覚えることもしなければいけません。
教科書通りにはいかないこともありますからね。

「えー!!こんな患者さんへの対応はどうすればいいの?」
「このレセは完璧だと思ったのに、算定不可になってしまった。」

患者さんとの接し方でも、レセプトでも色々なケースに遭遇します。
モンスターにも遭遇します。
その都度覚えていって経験値は上がっていくのです。

医療事務の求人では経験を重視

就職では経験値を重視される傾向があるのも仕方ありません。
特に個人の診療所は人数が少ないので、早く独り立ちして欲しいですからね。

でも実際に未経験で採用されている人は沢山います。

真面目にやっていれば覚えられる内容ですし、半年から1年くらいでだいたい習得できます。

ただ個人の感想としては、勉強した人はさすがに習得のスピードが速いですね。
基礎ができてこその応用だと、後輩を見ていて実感しました。

医療事務資格の勉強は無駄ではない!

私のすぐ下の後輩でFさんという人がいました。
Fさんは子供が小学校高学年になったことを機に仕事をしようと、うちの診療所に採用されました。

医療事務の仕事を希望して、1年前から準備をしたそうです。
通信教育で資格も取得しました。

新人の研修担当にはキャリアの長い先輩があたっていました。

通常、カルテ出しや会計などわかりやすい業務からスタートします。
Fさんにも同じようにしてもらっていました。

午前診療の後も残って、医事コンピューターの入力練習などをします。

コンピューターに慣れていなくても、レセプトがわかっていると覚えるのも速いですね。
担当した先輩スタッフも嬉しそうでした。

「すぐできるようになるので、自分の教え方が上手い!って勘違いしてしまう(笑)。」
教え方の上手い先輩でしたけれど、今まで教えた中で最優秀新人だったようです。

医学用語などの基礎知識がありますし、保険制度についてもよく知っていました。

知識があるから応用できる

基礎があると理解も速いうえに、自分なりのやり方で応用していけるんですね。
特にレセプトの点検作業の時には、目のつけ所が的確で驚きました。

「この患者さんこの日だけ両膝に関注(関節注射)してますけど、病名は左しか入っていませんね。」
病名の入れ忘れはよくあるケースで、見落としやすいところです。

「対象疾病があるので、今月からでも指導料は算定できますよね。」
指導料や管理料の算定は、病名や開始月など決まりが色々あって間違えやすい所です。

「たまたま自分が必死に覚えた所だったので、目についただけですよ。」
「教科書の中身を全部覚えているわけないんです。」

謙遜していましたが、かなり頼れる後輩でした。

最近は電子カルテやレセプトオンライン化が進んでいます。

医療事務のやることが無くなりつつあると言う意見もあります。

けれども専門知識があって、応用力のある人材は絶対に必要です。
働きながらでもキャリアアップを目指して、資格の勉強をする人も多いですね。