医療事務のお仕事では気配りがとても大切です。

患者さんの立場でものを考えられる人でなければいけません。

どんな場合にどういう気配りをすればいいのか、例を挙げるとわかりやすいかも知れませんね。

ケース1 患者さんのプライバシーの問題

医療事務の仕事に必要な気配りとは

医療機関では患者さんの名前を呼ぶことは多いですね。

診察の時や保険証の確認、検査への誘導もありますし、会計時もそうです。

私がいた医療機関は間違いを防ぐために、フルネームで呼んでいました。
受付でも、処置室でも、診察室でも、全てフルネームで確認をします。

中には大きな声で名前を呼ばないでと言う患者さんもいます。
そういう場合は顔を覚えておいて、そばまで行ったりアイコンタクトでどうぞと示します。

受付時に「膀胱炎だと思う」「(体のある部分)におできができた」等人に聞かれたくない症状を言うこともありますね。
患者さんの言い方で理解し、医療事務は対応しなければいけません。

薬を渡す時にも気配りが必要です。

「先生から説明のあったお薬はこちらです」と薬剤名を言わずに渡すこともあります。
患者さんが嫌な思いをしないように、臨機応変に対応しなくてはいけないのです。

ケース2 高齢者への対応

医療機関、特に地域の診療所では患者さんの高齢化も進んでいます。

患者さんの中には毎日先生の顔を見に来るという人も少なくありません。
病気の事以外にも日常のことを話す患者さんは多いです。

医療事務に話かけてくる人も沢山いますね。

忙しい時は難しいですが、時間に余裕がある時は聞き役になることもします。
治療のことや家族の話、愚痴、ご近所のうわさ話・・色々です。

「骨粗しょう症を測る機械があるって聞いたんだけれど、検査すると高いんでしょ?」
「今もらってる薬飲み辛くてね~、でも先生には言えないし・・」

医師との橋渡しも大事なお仕事になります。

ケース3 患者さんの異変に気付く

受付をしながらも医療事務は待合室の患者さんの様子を見ています。

診察室に入るまでは医療事務がちゃんと把握していなければいけません。
待っている間に急変することもあるからです。

以前経験したのは、糖尿病の持病がある患者さんの異変でした。

いつもは穏やかで顔見知りの患者さんとおしゃべりして、診察を待っている60代の女性です。
その日は来院時刻もいつもより遅く、午前診の遅めの順番でした。

最初は普通でしたが段々そわそわするように落ち着かない感じになり、順番はまだかと聞かれるのです。
空調しているのに、とても汗をかかれていることも気になりました。

看護師さんに報告して診察室に入ってもらったのですが、低血糖の症状が出ていたのでした。

改めて気づき、気配りの大切さを実感したものです。