医療事務のお仕事で大切なこととは何でしょうか?

お仕事の性質上、答えは人それぞれだと思います。

業務をこなすスキルかも知れないし、心構えかも知れません。
ある人は「優しさ」と答えるかも知れません。

またある人は、それも含めての「プロ意識」と答えるかも知れません。

経験を積むことでも大切なものを、強く実感するのだと思います。

私は先輩の言葉がとても印象に残っています。

「自分の親だったら・・・」

医療事務の仕事に一番大切なことは?

高齢の方で介助が必要な場合がよくあります。

靴とスリッパの履き替えや、歩行、立ち居などの動作です。
そういう方が来られたら、すぐに受付から出てサポートに行きます。

忙しい時間帯に来られると、ほんの数分でも手を止めなくてはいけないわけです。
それがまた数人重なったりすると、余計バタバタします。

ある日とても忙しい時に、何人かサポートしなくてはいけないことになりました。

「重なっちゃいますね」

自分に余裕が無いこともあって、私はついそんな風に先輩に話かけました。

「ちょっと面倒だなって思ってるでしょ。
でもあの人達が自分の親だったらどう思う?」

先輩がそう言ったのです。

患者さんの立場で考えること

もしも自分の親が困っていたら、助けるのが面倒とは思わないでしょう。

もしも自分の親や兄弟、子供などが、事務的に応対されたらどう感じるでしょう。
きっと嫌な気分になるはずですね。

先輩は他の病院で家族がそんな風にされた経験があるそうです。
医療事務の事務的な対応を見て、もう二度とそこには行かないと思ったそうです。

その話はとても心に刺さりました。

もしもこの患者さんが母親、父親だったら・・・。

それまでは患者さんはただの患者さんでしかなかった気がします。

高齢者だから手が必要、患者さんだから優しくと頭で理解していただけです。
ですから先輩の言葉はとても心に残りました。

自分がどうしてあげるかということではないですね。
相手がどう受け取るか、どんな気持ちになるかなのです。

医療事務にとって大切なことは、相手の気持ちになることだと思います。
そうすれば自然に優しさとか思いやりが出てくるのではないでしょうか。

たまに自分で振り返ってみたりもします。

今の言い方でこの人はどう感じてくれたかな。
もう少し言葉をかけてあげれば良かったな。

難しいですね。