近くの保育園の保育士さんが、足首のねん挫で来院されました。

園児を抱っこして歩いていて、床のおもちゃを踏んでしまったのです。
業務中のケガなので労災を申請するということです。

労働災害申請のための書類

医療事務の仕事~労働災害(労災)申請の手続き

うちは労災指定医院なので、申請には様式5号という書類が必要です。

様式5号、正式には「療養補償給付たる療養の給付申請書」と言います。
どうしてこんなに長ったらしい名前なのでしょう^^?

何年経っても正しく言えません、というか言いません。

ケガをした経緯や対処、その状況を誰が確認したかなど詳細を記入したものです。

それを労働基準監督署に提出して認定されれば、労災決定です。
事業主から書類をもらって受診されたので、健康保険は使いません。

時には健康保険で治療して、後日労災にしたいというケースもあります。
ケガをされた本人の判断や事業者との関係などで様々なケースが生じます。

様式5号以外に転院の場合の6号とか指定病院以外の7号などがあります。

ケガによって4日以上仕事を休んだ場合の休業補償(様式8号)というのもあります。
通勤途中のケガは様式がまた違っています。(いわゆる通勤災害)

最初の頃は何が何だかさっぱりでした。

もう少し簡略化できないものかと思いますが・・・。
複雑なケースは労働基準監督署に聞いて処理することもあります。

子供にケガはつきものですが、保育士さん自身もケガすることがあります。

子供の動きは予想不可能なこともありますしね。
注意を払っていても防ぎきれない事態もあるようです。

公務員は労働災害でなく公務災害

以前通院されていた保育士さんは市立保育園で公務災害扱いでした。
書類の形式も一般のものとは違います。

その保育士さんはもともと腰痛の持病があって、通院されていました。
職業柄腰痛になりやすいのですが、それだけでは労災とはなりません。

園児が思い切りぶつかってきて、変な体勢でころんだための指の骨折でした。
指の治療に関しては公務災害なので治療費はいただきません。

ただもともとの腰痛治療もあるので、健保と併用する形になりますね。
こっちで痛み止め、あっちで湿布のようにややこしい感じになります。

ちなみにぎっくり腰(急性腰痛症)は労災が認められる可能性もあります。
ただ急性であることを証明できなければ難しいところです。

持病の悪化ではダメですからね。

腰痛で悩む人は職種に限らず、たくさんいます。

保育士さんもですが小さな子供さんのいるお母さんにも多いですね。
痛みの出方とか元になる所も違うので、適切な対処が必要です。