医療事務で扱う書類

病院やクリニックというところを思い浮かべて、貴方は何を連想しますか?

例えば『診察』や『お薬』や『検査』と結び付ける人は多いかもしれませんが『書類』と結び付ける人はあまり多くないような気がします。

ところが、実際の医療機関では実に沢山の書類が飛び交っています。その余りの種類の多さから、大きな医療機関になると『書類係』という専門の部署が設けられていたりもするくらいです。

書類って例えばどんなもの

書類と言っても漠然としていて、何が何だか分からないですよね。

さて、ここで質問です。
あなたは生命保険や傷害保険などに加入していますか?
もし加入しているのであれば、あなたは病気をしたときや怪我をしたときに保険金を受け取ることができるはずです。しかし、保険金は黙っていても受け取れません。

何故なら、保険金を受け取るためには医師の診断書が必要だからです。

もうお分かりかと思いますが、病院にある書類でもっとも多いのが、この『生命保険会社宛の診断書』です。

次に多いのが『公費の申請に必要な診断書』です。
一部の特殊な病気や難しい病気をお持ちの患者さまは、国から医療費の助成を受けることができますが、これを可能にするのもまた医師が記載する診断書です。

病院には、こうした『診断書』や『証明書』が溢れています。

主な書類を理解しよう

書類には、大きくわけて二つのタイプがあります。
医師にしか書けない書類と医療事務側で書ける書類です。
これらの書類はあなたが医療事務になったら必ずどこかで出会うものなので、ここで少しご紹介しておきましょう。

■医師が書くもの
・生命保険関係の診断書
・医療費助成制度(公費)の申請診断書
・治癒証明書
・傷病手当金申請書
・診療情報提供書(紹介状)
・療養費同意書
・病名や入院期間等の診断証明書
などなど

■医療事務が書くもの
・通院証明書(日数証明のみ可能)
・入院証明書(日数証明のみ可能)
・領収証明書
・学校スポーツ振興センター法による「医療等の状況」証明
・特定疾患療養費申請書
などなど

ここで注目するのは、医療事務が書けるのはあくまで『日数』『点数』『料金』などの情報のみで、病名や治療計画、治療内容といった患者さまの療養に関わるところは一切記載できない、という点です。
そうだとしても結構な種類と量があるので医療事務だからと言って侮ってはいけません。

そして先生たちは通常の診察の合間を縫って、これらの書類を書くわけですから大仕事です。そこで登場するのが医師事務作業補助という医療事務の新たなポジションです。

医師の書類の下書きができる資格

医師事務作業補助は、医師が医療現場での治療行為に専念できるよう医師の事務作業の軽減を目指して設けられた役職です。そのための専門的な研修を踏む必要はありますが、医師事務作業補助は、医療事務員には出来ない『医師が記載する書類の下書き』が出来ます。

最終的に医師のチェックを受け、医師の署名・捺印を貰わなければ診断書として認められませんが、直接的に医師の役に立てる資格であることは一目瞭然ですね。

その専門性の高さから少しずつ人気を見せはじめている資格なので、興味があれば是非目指してみてください。

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